文字列の扱い
Pythonでは文字列をシングルクォーテーション('
)またはダブルクォーテーション("
)で囲むことができます。どちらを使っても同じ結果が得られます。文字列を表示するには、print()
関数を使います。Pythonは改行を自動的に行ってくれるので、改行文字を追加する必要はありません。
print('Hello, world!')
出力:
Hello, world!
また、コメントを追加したい場合は、#
の後に説明を記述します。Pythonはこの部分を実行せず、無視します。
# 'Hello, world!'という文字列を表示する。
print('Hello, world!')
基本的な四則演算
Pythonでは、以下のように四則演算を行うことができます。
- 加算:
+
- 減算:
-
- 乗算:
*
- 除算:
/
(結果は浮動小数点数)
print(9 + 2) # 加算
print(9 - 2) # 減算
print(9 * 2) # 乗算
print(9 / 2) # 除算
出力:
11
7
18
4.5
整数の除算
/
を使った除算の結果は浮動小数点数になりますが、整数部分だけが欲しい場合は//
を使います。//
は商の整数部分のみを返します。
print(9 // 2)
出力:
4
剰余と累乗
Pythonでは、剰余(割り算の余り)を求めるには%
を使います。また、累乗は**
で計算します。
print(9 % 2) # 剰余
print(2 ** 7) # 累乗
出力:
1
128
演算子の優先順位
Pythonでは、演算子の優先順位は次の通りです。
- 累乗:
**
- 正負:
-
(負の数を表現する) - 乗算・除算・整数除算・剰余:
*
,/
,//
,%
- 加算・減算:
+
,-
計算式では、通常の数学のように優先順位に従って計算が行われます。括弧を使うと、優先順位を変更できます。
print(3 + 7 / -2) # 優先順位に従う
print((3 + 7) / -2) # 括弧を使って優先順位を変更
出力:
-0.5
-5.0
浮動小数点数
Pythonでは、小数点が含まれる数は自動的に「浮動小数点数」として扱われます。浮動小数点数は非常に大きい数や小さい数も扱うことができ、指数表記(e
を使う)も可能です。
print(6.02e23) # 6.02 × 10^23
print(1e-4) # 1 × 10^-4
出力:
6.02e+23
0.0001
浮動小数点数と整数の計算
浮動小数点数を含む計算式の結果は、常に浮動小数点数になります。また、浮動小数点数に対して//
を使うと、結果は整数ではなく浮動小数点数で返されます。
print(-9.0 + 2) # 浮動小数点数を含む計算
print(-9.0 // 2) # 浮動小数点数での整数除算
出力:
-7.0
-5.0
2進数と16進数
Pythonでは、2進数と16進数を直接扱うことができます。次のように表記します。
- 2進数: 先頭に
0b
を付ける - 16進数: 先頭に
0x
を付ける
print(0b00101100) # 2進数
print(0x2C) # 16進数
出力:
44
44